三線各部の説明
三線の各部名称
各部の名称を(和名)[沖縄名]として表しています。
三線の上部名称と説明
1.天(てん)[チラ]
三線の型の違いのうち、もっともよく特徴が出るのがこの部分です。
2.範(のり)[カラクイ(ムディ)]
糸巻きのこと。先端にあいた穴に弦を通して巻上げていきます。
2a.範(男弦掛)
2b.範(中弦掛)
2c.範(女弦掛)
3.糸蔵(いとぐら)[チルダマイ]
4.唄口(うたぐち)[ウトゥガニ]
弦を棹に渡しながら、位置を固定する大事な部分です。この高さや切込みの口の位置のずれは、たとえ1ミリ以下であっても音に大きな影響を与えます。
三線の胴まわりの名称と説明
6.野坂(のさか)[スンウリ]
7.鳩胸(はとむね)[ウトウギカラ]
三線の型の違いで鳩胸のふくらみに特徴があらわれます。
8.胴(どう)[チーガー]
ゴムの木などでできた型枠に皮(蛇皮、人口皮)を張ってあります。
棹と胴の角度をあわせることを『分当て[ブーアティ]』といいますが、このフーアティが悪いと弦を弾いたときビリビリと不快な音を立てる原因になります。
9.手掛(てがけ)[ティーガー]
定番は、琉球王家紋章の『左三つ巴』です。
最近はさまざまな色や柄のものがあります。