「ほどけない」「ほどきやすい」「スッキリきれい」
ちんだみ三線店でのチル[絃]の結び方をご紹介します。
古いチル(絃)をはずず
はじめに、三線についている古いチル(絃)をはずします。
1) カラクイからチル(絃)をはずす
カラクイをチル(絃)が緩めむ方向へまわし、巻きついている古いチル(絃)をはずします。
2) 糸掛けからチル(絃)をはずす
糸掛けに結ばれているチル(絃)をはずします。
ほとんどの場合は、チルの先端を強く引っ張ると結び目がほどけるようになっています。
チル(絃)の結び方
三線からはずした糸掛けに新しいチル(絃)を結びつけます。
糸掛けが弱くなっている場合は、一緒に新しいものに取り替えてください。
チル(絃)を結ぶときのポイント
チル(絃)の結び方は、販売店や個人によってそれぞれ違いがあります。
ここで紹介するのは、ちんだみ三線店 健琉店長の方法です。
次の3つのポイントを考慮しています。
- 弾いているときやチンダミ(調弦)のときには「ほどけない」
- チル(絃)を取替えるときには「ほどきやすく」
- 見た目も「すっきり、きれい」
チル(絃)の結び方の詳細
チル(絃)の結び目がわかりやすいように、ここでは紐を使って説明します。
糸掛けの表面を自分に向けて持ちます。
糸掛けの裏面から表面へチル(絃)を通します。
引き出したチル(絃)を糸掛けの裏面へまわします。
つながっているチル(絃)の下をくぐらせ表面へもってきます。
チル(絃)の先端を、できた輪の下をくぐらせ引き上げます。
そのまま内側へ向けて輪を作るようにし、
つながっているチル(絃)の下を交差するように下向きに通します。
糸掛けの裏面側からチル(絃)を引っ張り
結び目をしめます。
チル(絃)を取り替える(取り付ける)ときの順番は、ナカヂル(中絃)、ヲゥーヂル(男絃)、ミーヂル(女絃)の順に行うことをオススメします。
ミーヂル(女絃)は切れやすいので注意してください。
新しいチル(絃)を取り付ける
新しいチル(絃)を三線に取り付けます。
1) 糸掛けをつける
新しいチル(絃)を結んだ糸掛けを猿尾(さるお)にかけます。
2) カラクイに巻きつける
チル(絃)の先端をカラクイの穴に通し、巻き取ります。